レンタル中の家電を落とした、ぶつけた、水をこぼした――。自分に原因があると分かっていると、「新品代を全額弁償するのでは」と不安になりやすいところです。
家電レンタル品を壊しても、必ず商品代を全額弁償するわけではありません。不注意による破損を一定額までの負担にしているサービスもあれば、通常利用の範囲なら請求なし、重大な破損・修理不能なら商品代相当額まで請求されるサービスもあります。
大切なのは、壊れ方を自分で「補償対象」「全損」と決めず、使用を止める→状態を記録する→部品を捨てない→レンタル会社へ連絡するの順で動くことです。
この記事では2026年9月時点の公式案内をもとに、Rentio・CLAS・かして!どっとこむ・ゲオあれこれレンタル・エムレンテリア・エアクロモールの破損時の扱いを整理します。
- 先に結論|「壊した=全額弁償」ではないが、自己判断で返却しない
- 家電レンタル品を壊した直後にやる5つのこと
- 6社を比較|不注意で壊したときの負担ルールはかなり違う
- Rentio|不注意の破損は原則2,000円上限だが、重大破損は別
- CLAS|通常利用なら請求なし。再利用できない状態かどうかがポイント
- かして!どっとこむ|不注意の破損まで無料になる商品がある
- ゲオあれこれレンタル|不注意なら2,000円上限の案内。ただし大きな破損は例外
- エムレンテリア|破損時は月額料金6か月分が負担上限の目安になる場合がある
- エアクロモール|通常利用は補償。故意・重過失は弁償の可能性
- 「不注意」と「重大破損」の境目は自分では決められない
- 付属品だけ壊した・なくした場合も、本体全額とは限らない
- 壊したときの請求を減らすため、申込前に見るべき4項目
- よくある疑問
- まとめ|壊したら、隠さず連絡して「原因・程度・補償条件」の3点で確認する
先に結論|「壊した=全額弁償」ではないが、自己判断で返却しない
レンタル品を壊したときの負担は、主に壊れた原因・破損の程度・商品・契約したサービスで変わります。
| 壊れ方・状況 | 考え方 | 利用者がすること |
|---|---|---|
| 普通に使っていて突然動かなくなった | 自然故障・通常利用として無償対応になる可能性がある | 症状を記録して連絡 |
| 落下・転倒・衝突など不注意で壊した | サービスにより負担なし・上限あり・修理費請求などに分かれる | 原因を隠さず連絡 |
| 水没・大きな変形・修理不能 | 通常の補償上限が適用されず、商品代相当額まで請求される場合がある | 使用を止め、状態を保ったまま連絡 |
| 部品や付属品を紛失・破損した | 本体全額ではなく、部品代相当額になるサービスもある | 不足品を確認して連絡 |
| 故意・重過失と判断される破損 | 通常の補償対象外になる可能性が高い | 規約と個別案内に従う |
ここで押さえておきたいのは、「不注意」という言葉だけで負担額は決まらないことです。同じ落下でも、修理できる軽い破損と、本体が使えない重大破損では扱いが変わることがあります。
家電レンタル品を壊した直後にやる5つのこと
壊してしまったと気づいたら、弁償額を検索し続けるより先に次の順で対応すると状況を説明しやすくなります。
- 危険があれば使用を中止する
- 破損箇所と周囲の状態を写真・動画で残す
- いつ・何をしていて・どう壊れたかをメモする
- 外れた部品や破片、付属品を捨てずに保管する
- レンタル会社へ連絡し、修理・返却・交換の指示を受ける
煙・焦げ臭さ・火花・水漏れがあるなら安全確保が最優先
破損後に煙、焦げたにおい、異常な発熱、火花、大量の水漏れなどが出ている場合は、補償の確認より安全確保が先です。
安全にできる範囲で運転を停止し、必要に応じて電源や水栓を止めます。濡れた手で電源プラグを触るなど、危険な操作は避けてください。
自分で分解・接着・修理店への持ち込みをしない
小さな破損に見えても、自己修理をすると破損範囲の確認が難しくなったり、レンタル会社指定の修理手順から外れたりする可能性があります。
テープで固定する、接着剤で補修する、街の修理店へ持ち込む、壊れた部品を捨てるといった対応は、レンタル会社から指示される前には行わないほうが安全です。
何も言わずに返却するより、先に連絡する
返却後の検品で破損が見つかるサービスもあります。原因や発生時点が分からない状態になるより、利用中に気づいた時点で伝えたほうが状況確認はスムーズです。
連絡時は、注文番号、商品名・型番、破損箇所、発生日時、原因、現在使用できるかをまとめておくと説明しやすくなります。
6社を比較|不注意で壊したときの負担ルールはかなり違う
2026年9月に確認できた各社の公式案内を比較すると、利用者側に原因がある破損の扱いは次のように異なります。
| サービス | 通常利用のキズ・故障 | 不注意で壊した場合 | 重大破損などの注意 |
|---|---|---|---|
| Rentio | 過失のない故障・破損は賠償費用なし | 原則、賠償費用は都度2,000円が上限 | 水没・重大破損・修理不能・返却不可などは販売金額の100%を上限とする場合あり |
| CLAS | 通常利用の範囲なら修理費請求なし | 通常利用を超え、再貸出が難しい破損などは請求対象になり得る | 故意による破損・汚損は別途料金の対象。補償オプションも破損まで全て対象とは限らない |
| かして!どっとこむ | 通常使用の故障はサポート対象 | 商品区分によっては不注意による破損も無料サポート対象 | 新品のみ取扱いの商品や故意・いたずらなどでは条件が異なる |
| ゲオあれこれレンタル | 過失のない故障、通常利用範囲のキズ・汚れは請求なし | 不注意の破損は修理代金の上限2,000円との案内 | 破損程度が大きい場合は修理費の一部・全部や商品代金相当額の可能性あり |
| エムレンテリア | 故障は原則、同等商品へ無償交換 | 汚損・破損の経緯を確認し、場合により弁償 | 弁償は月額料金6か月分を上限とする場合がある |
| エアクロモール | 通常利用による破損はレンタル補償の対象 | 通常利用の範囲なら弁償不要 | 故意・重過失と判断される場合は弁償となる可能性あり |
この表から分かるのは、「補償あり」という表示だけでは負担額まで分からないということです。申込前は「不注意」「重大破損」「修理不能」「故意・重過失」の条件まで確認すると、壊したときの想定外を減らせます。
Rentio|不注意の破損は原則2,000円上限だが、重大破損は別
Rentioは、利用者に過失がない故障・破損について賠償費用を請求しないと案内しています。
落下など利用者の過失による破損については、賠償費用は原則として都度2,000円が上限です。小さな不注意で高額な家電を壊すことが心配な人にとって、金額の目安が明示されているのは判断しやすい部分でしょう。
ただし、水没や重大な破損などで修理不能と判断された場合、商品を返送できない場合などは別です。販売金額の100%を上限とする請求になる可能性があり、一部の特殊商品では賠償条件が異なる場合もあります。
また、本体・部品の交換に送料が発生する場合もあります。「何を壊しても2,000円だけ」と解釈しないことが大切です。
詳細はRentio公式の故障・破損案内で確認できます。
CLAS|通常利用なら請求なし。再利用できない状態かどうかがポイント
CLASは、通常利用の範囲で生じた破損や故障について、修理費用を請求しないと案内しています。生活の中で自然に付くキズや通常使用中の故障は、過度に心配する必要はありません。
一方、次の利用者へ貸し出すことが難しい汚損・破損や、故意による破損・汚損では別途料金が発生する場合があります。
CLASには対象商品向けの補償オプションもありますが、公式案内では汚損を対象とする補償で、キズ・焼け焦げ・フレーム変形などの破損は対象外とされるものがあります。PC・タブレット・スマートフォンでは別の補償プランが用意されるなど、商品カテゴリーごとの差にも注意が必要です。
「補償オプションに入ったから破損も全部0円」と思い込まず、借りる商品の補償範囲を確認しましょう。
詳しくはCLAS公式の補償オプション案内と利用料金・違約金の案内で確認できます。
かして!どっとこむ|不注意の破損まで無料になる商品がある
かして!どっとこむは、他社と比べても商品区分による補償範囲の違いが特徴的です。
公式FAQでは、ホームページ上で新品のみを扱う商品は、通常使用による故障が「安心ケア無料サポート」の対象。それ以外の商品では、通常使用の故障に加えて不注意による破損も無料修理・交換のサポート対象と案内されています。
一方、故意やいたずらによる破損・汚損は有償修理の対象です。また、個別の利用者向け案内には故意・不注意等による故障で修理費が発生する記載もあります。
そのため、ここは「かして!どっとこむなら不注意も全部無料」と一般化せず、借りる商品がどの区分か、実際の破損原因が何かを問い合わせて確認するのが確実です。
公式条件はかして!どっとこむのFAQで確認できます。
ゲオあれこれレンタル|不注意なら2,000円上限の案内。ただし大きな破損は例外
ゲオあれこれレンタルでは、通常利用範囲内のキズや汚れ、利用者に過失がない故障では修理代金を請求しないと案内しています。
不注意で商品を破損した場合も、公式の保証案内では修理代金の上限は2,000円とされています。
ただし、破損の程度が大きい場合は、同社判断で修理費の一部または商品代金相当額を負担する場合があります。利用規約でも、故意・重過失と判断された破損などでは修理費用の一部・全部、または販売金額を請求する場合があるとされています。
軽い破損と全損級の破損では扱いが違うため、壊れたらマイページから速やかに連絡しましょう。
詳しくはゲオあれこれレンタルの保証案内で確認できます。
エムレンテリア|破損時は月額料金6か月分が負担上限の目安になる場合がある
エムレンテリアは、レンタル品が故障した場合は原則として同等商品へ無償交換すると案内しています。
一方、利用者が商品を汚損・破損した場合は経緯を確認し、場合によって月額レンタル料金6か月分を上限に弁償を求めることがあるとFAQに明記されています。
たとえば月額3,000円の商品なら「必ず18,000円」という意味ではありません。6か月分はあくまで同社FAQで示された上限の考え方で、実際の負担は破損状況を確認したうえで決まります。
詳しくはエムレンテリア公式FAQで確認できます。
エアクロモール|通常利用は補償。故意・重過失は弁償の可能性
エアクロモールは、通常の利用により商品が壊れた場合はレンタル補償が適用され、弁償は不要と案内しています。
一方で、通常の利用から明らかに想定できない壊れ方など、故意・重過失による破損と判断された場合には弁償を求める可能性があります。
公式FAQでは一律の弁償上限額までは示されていないため、壊れ方を自分で判断せず、具体的な状態を伝えて案内を受ける必要があります。
条件はエアクロモール公式のサービス案内で確認できます。
「不注意」と「重大破損」の境目は自分では決められない
家電レンタルで迷いやすいのが、「落としたから過失」「壊れたから全損」のように原因だけで判断してしまうことです。
実際には、同じ落下でも外装に小さなキズが付いただけなのか、内部基板まで壊れて修理不能なのかで状況は違います。水濡れも、表面を少し濡らしただけなのか、内部まで浸水したのかで修理可能性が変わります。
そのため、利用者側では次のように整理して伝えるのがおすすめです。
- 何をしているときに壊れたか
- 落下・衝突・水濡れなどがあったか
- 電源が入るか、動作するか
- 外装の割れ・変形・異音・異臭があるか
- 部品や付属品が残っているか
- 安全上、使用を続けられる状態か
「補償対象にしてもらうために原因を曖昧にする」のではなく、起きたことをそのまま伝えるほうが、修理・交換・返却の判断を早く進めやすくなります。
付属品だけ壊した・なくした場合も、本体全額とは限らない
リモコン、電源アダプター、ケーブル、スタンド、ケースなど、本体ではなく付属品だけを破損・紛失することもあります。
この場合も、必ず本体価格を全額弁償するとは限りません。たとえばゲオあれこれレンタルは、付属品のみを紛失・破損した場合、原則として該当付属品の販売代金相当額を請求するとFAQで案内しています。
一方、付属品の調達可否や金額は商品ごとに違います。互換品を自分で購入して入れ替える前に、サービス側へ確認してください。
壊したときの請求を減らすため、申込前に見るべき4項目
破損リスクが気になるなら、料金表だけでなく次の4点まで確認してから借りると安心です。
1. 不注意による破損も補償されるか
「自然故障は無料」と「落として壊しても一定範囲まで補償」は別です。自分や家族が家電を動かす機会が多いなら、不注意時の条件を優先して確認しましょう。
2. 免責・自己負担の上限が明記されているか
Rentioやゲオあれこれレンタルのように2,000円という目安を示すサービスもあれば、破損程度に応じて個別判断するサービスもあります。
上限額がある場合でも、水没・全損・故意・重過失・紛失などが例外になっていないかまで読む必要があります。
3. 商品カテゴリーごとに補償が違わないか
同じサービスでも、カメラ、スマートフォン、大型家電、家具などで補償が違うことがあります。サービス全体のFAQだけでなく、実際に借りる商品ページも確認してください。
4. 壊れた後の交換・返送送料まで確認する
修理費が0円でも、交換時の送料や回収費が別になる場合があります。「補償あり=関連費用が一切かからない」とは限りません。
よくある疑問
子どもやペットが壊した場合も補償されますか?
一律には判断できません。契約者本人が直接壊していなくても、利用者側の管理下で発生した破損として扱われる可能性があります。サービスごとの補償範囲・故意・過失の定義を確認し、発生状況をそのまま伝えてください。
壊れたまま返却して、後から連絡しても大丈夫ですか?
破損に気づいているなら、返却前の連絡をおすすめします。サービス側が返送方法や梱包方法を指定する場合があり、破損品を通常どおり送ると輸送中に損傷が広がる可能性もあります。
水をこぼして動かなくなったら2,000円で済みますか?
そうとは限りません。たとえばRentioでは通常の過失破損は原則2,000円上限ですが、水没や重大な破損など修理不能の場合は別条件があります。ゲオあれこれレンタルも大きな破損では通常の2,000円上限とは別扱いになる場合があります。
修理費の見積もりに納得できないときはどうすればよいですか?
まず、請求対象となった破損箇所、修理・交換の必要性、規約上の根拠、請求額の内訳をサービスへ確認しましょう。契約条件と説明を確認しても解決しない場合は、消費者ホットライン「188」などの公的な相談窓口へ相談する方法もあります。
まとめ|壊したら、隠さず連絡して「原因・程度・補償条件」の3点で確認する
家電レンタル品を壊してしまっても、必ず新品価格を全額弁償するわけではありません。
不注意による破損を2,000円までとするサービス、通常利用範囲なら請求しないサービス、商品区分によって不注意まで無料サポートするサービス、破損状況に応じて修理費や一定上限までの弁償を求めるサービスなど、条件はかなり違います。
壊した直後は、使用を止め、状態と原因を記録し、部品を残したままレンタル会社へ連絡する。これが最初の行動です。
これらは2026年9月に確認できた公式案内をもとにした整理で、補償・修理費・交換条件は商品や破損状況、契約プランによって変わることがあります。一つの考え方として参考にしつつ、最終的には契約中または申込予定のサービスの最新FAQ・利用規約・商品ページを確認して判断してください。

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